ルル部ノート

LOLに登場するルルを愛して止まないルル部のブログです。

ハイマーディンガーのバイオ・ストーリー(2021.11)

誉れ高き発明王
聡明だが変わり者であるヨードルの科学者、セシル・B・ハイマーディンガー教授はピルトーヴァー史上最高の革新的な発明家の一人と称賛されている。彼はノイローゼのように自分の研究に没頭しており、研究のためなら禁忌もなく、同世代の研究家たちが何十年も敬遠していた神秘に魅せられ、この宇宙の最も不可解な謎を解いてきた。彼の理論は往々にして不明瞭で難解に見えるが、ハイマーは知識は共有されるべきであり、望む者すべてに教授されるべきだと考えている。

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セシル・B・ハイマー教授の研究日誌より
10月14日

09:15

バンドルシティの現在の気象条件は理想的。本日の実験にうってつけの大気圧である!

本日午後、トライディミニュモビュレーターの5回目の実験を敢行。一部微調整が必要。ヒゲが焦げてしまった。エネルギー処理量要調整。

16:00

未だにトライディミニュモビュレーターのエネルギー効率が理想値を維持できず!再計算の必要あり。それはそうと、極めて興味深い発見があった。

本日の実験から帰宅中、若いヨードルの一団が球形飛翔体を投げ合っているところに遭遇。コンセプトは単純明快である。一方がその物体を投げ、もう一方がそれをつかんで投げ返し、これを繰り返す。もっとも、計算ミスによる取り損ねが何度もあった。ヨードルたちの投球精度は不安定である上、出力もバラバラであったため、「ボール」(彼らはそう呼んでいた)は何度も地面に落下するのだ… このプロセスの改善策はいくつも考えられる。計算上では参加者から収集したデータをもとに、投擲速度および軌道の一貫性を維持できた場合、この遊びの満足度は44.57%増加する!今夜は本件について熟考しよう。

10月15日

05:20

エウレカ!我、解決法を見つけたり!

自動ボール投げ機を開発したのだ。現行名称をH-28Gとする。このマシンでなら一定の速度と軌道でボールを投擲し、キャッチ側は決してボールを取り損ねることがない。ボールはオート制御で軌道修正し、射程内の最寄りのヨードルに投げ返されるので、皆に順番が回ってくるようになっている。今から早速ヨードルたちの前で、この発明品を実演してこよう。

追記。今朝、靴の上に毒性の酸をこぼしてしまった。実に面倒だ。

10:30

自動ボール投げ機を試験運用するも、計算通りには機能せず。若いヨードルたちは我が発明に大喜びだったが、いざスイッチを入れてみると威力がありすぎ、最小出力モード時ですら、ボールをつかんだヨードルが吹っ飛んでしまうほどだった。問題は明白。ヨードルたちの投球速度を過大評価してしまったようだ。今すぐ持ち帰って調整せねば。

もとい、現時点ではトライディミニュモビュレーターの改良を優先しよう。昼までに不具合を修正し、どこか別の実験地を探さねばなるまい。バンドルシティは屋外実験には不適格であることが分かった。

10月16日

15:55

街に巨人が現れたらしい。実に苛立たしい異常である。こう騒がしくては研究に集中できん!

今日は水槽を確認せねば。このところ、魚たちが妙に静かだ…。

10月17日

10:40

どうやら巨人騒動のせいで、多くのヨードルが負傷したらしい。早急な事態改善が見られない場合、介入もやむをえまい。H-28Gは無事だろうか。一から造り直すとなったら、膨大な時間を失ってしまう。

16:30

再び、すべてが静かになった。巨人が正気に戻って逃げたようだ。明日、H-28Gの回収に向かうが、その前に喫緊の課題を解決せねば。トライディミニモビュレーターの完成は近い!

10月18日

08:30

今日は朝から色々なことが起きる。まず、我が家の玄関をノックする者がいて驚いた。街の全員が押しかけてきたようだった。こういう時はたいてい、我が研究に対するくだらない苦情の申し立てなのだが、どうやら今朝は違うようだ。彼らは感謝しにきていたのだ!

驚いたことに、一人の若いヨードルが、巨人騒動のあおりで放置中だったH-28Gプロトタイプを有効活用したらしい。このイマジネーションあふれるヨードルは、我が発明品を間に合わせの砲台に転用し、ものの見事に巨人を追い払ってみせたのだ。素晴らしい!まさに小さな天才である。

近い将来、彼のその発明家的頭脳を借り受けたいものだ。我が壮大な計画にとって有能な助手になってくれるはずだが… それにはバンドルシティを出なければならないだろう。計画の規模からして、より広大な実験場が要求される。

ルーンテラ全土なら充分だろう!